スーパーで売っているウナギを美味しく食べる方法!?

ゴムのようで甘ったるいだけのウナギが美味くなる!?

ウナギの捕獲量が減っているのは、日本人にとっては悲しい話題。国産品を食べるとなれば、それこそ清水の舞台から飛び降りるくらいの気持ちにならなければ難しい。ただ、スーパーの食品売り場に行けば、輸入品の安売りうなぎが並んでいる。これなら財布に優しいと買ってはみたものの、いざ食べると口のなかにべったりとこびりつくような甘さいっぱいのタレの味しかしない。それゆえ、こうしたウナギの評判は低いというのが一般的な見解だが、このタレを何とかできないものかと、塗り替える実験をしてみることにした。

1.まずはウナギから甘ったるいベタっとしたタレを水で洗い流す。このとき、強く擦ると身崩れしてしまうので注意しよう。水洗いしたウナギは、キッチンペーパーなどでくるみ、水分をとる。指先で軽く撫でるようにして、落としきれなかったタレの塊もこのときに取り除こう。
2.身崩れや反りをなくすために串打ちをしてから弱火で炙る。水洗いしたときの水分が、蒸し焼き効果となる。炙りながら新しいタレをハケを使ってまんべんなく塗り込むようにする。表裏両面にしっかりと塗り込むが、優しく撫でるようにするといい。家庭のガス台で焼くときは、魚焼きの網を利用しよう。
3.香ばしくなってきたら完成。皿に盛りつけたら串を取り除く。山椒があればなおいいだろう。さっそく食べてみると、予想を覆す美味さではないか!




あたかも身崩れさせるものかとばかりに、表面を固めるように塗られたタレまみれの安売りウナギ。今回はここに目をつけて新たに塗り直すことにしたのだが、焼かれてから長い時間の経ったウナギだけにすっかり染み込んでいて、正直すべてを落とすことは難しい。それゆえ、あまり神経質に落とすことにこだわりすぎないことだ。なにより美味しく食べるポイントは、美味しいうなぎのタレを、ハケで何度も塗ること。このタレで味を変えることこそ、美味しいウナギへの近道だ。時間はかかってしまったが、タレを塗り替えたウナギは「これがあの安売りされていたウナギか!?」と思ってしまうほど、いつもより美味しく感じたのは事実であった。

 

取材協力
蕎麦居酒屋・濱膳
神奈川県横須賀市久里浜4-15-11 望月1F
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※本記事は、過去に食慢(日本文芸社)にて掲載し、それを再編集したものです。