混ぜただけ美味しいといわれる納豆は、いったい何回混ぜたら絶品になるのか。

関西人には苦手でも、今や日本のソウルフード!?

大豆を発酵させた、国民食でもある納豆。某牛丼屋の朝定食にも必ずセットされているくらいだ。「朝はご飯と納豆に味噌汁」が成立してしまうファーストフードともいえる納豆。美味さの秘密は混ぜ方にあると聞き及び、さっそくその秘密に迫ることにした。

1.さっそくスーパーで納豆を購入。極小粒で食べやすそうなものをセレクトした。賞味期限は撮影当時のものであり、現在のものではありません。

 

2.納豆をパックのまま混ぜてしまえばゴミが少なくてすむのだが、今回は3万回という高いハードルがあるので別の器にあける。同封されたタレを忘れないように(写真上)。下から混ぜ起こすように手早く! まずは納豆単独でシャカシャカする。目安としては右まわり10回、左まわり10回(写真左下)。箸で納豆を持ち上げたとき、大豆の幅くらい粘りが出たら、第1段階はクリア。美味しく食べるためには、このネバネバが重要なのだ。目安は50~100回(写真右下)。

 

3.食感を楽しむ意味でも刻んだネギを投入して再びシャカシャカ。先ほどと同様に、右まわり10回、左まわりを10回。これをひたすら繰り返す。(写真右上/150回、左上/200回、左下250回)。約300回混ぜれば、美味しい納豆のできあがり!(写真右下)。

もし、美味しかった300回の100倍混ぜたとしたら、ウマさも比例するものなのか? かつてテレビでも特番があったように記憶するこのネタ。この疑問を解くべく、カウントをしながらひたすら混ぜる。300回あたりでは、やはり理想的な納豆だったのだが……。

4.1000回近くでは、だんだん糸をひく粘りが太くなり大豆が崩れ始めた。やがて、3000回あたりから粘りに大きな変化が現れる。なんとペースト化してきたではないか!(写真右上/1000回、左上/3000回、右下/1万回、左下2万回)。

 

5.ついに目標の3万回達成! 熱々ご飯と味噌汁をいっしょにかきこんでみる。その味は驚愕のものだった……。



 

その後は回数を重ねるごとに、そのペースト度は激しくなる。1万、2万回と混ぜ、やっと到達した3万回。ついに出来上がった納豆は、腱鞘炎と引き換えたにもかかわらず、納豆特有の匂いが熱々ご飯の湯気といっしょに鼻腔を貫く。そこにあったものはもはや、美味しい納豆ではなくなっていた……。

結果は残念ながら、納豆風味のペースト状という、見た目のグロさもさることながら、強烈な匂いを発するだけのネバっとしたペーストへと変貌してしまった。美味しく納豆を食べるためには300回程度混ぜるのがベスト。美味しさの秘密は、大豆の食感がほどよく感じるくらいにあるとみた!

 

※本記事は、過去に食慢(日本文芸社)にて掲載し、それを再編集したものです。